アンドレア・ロストのソプラノ・リサイタルが紀尾井ホールで開催されました。
伴奏ピアニストは、お馴染の浅野菜生子さん。

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アンドレア・ロストのCDは2枚持っていて、普段からよく聴いていましたが、
生演奏は初めてでした。
また、伴奏したことのある曲目が多かったので、より細部まで味わう事ができました。

最初の「Porgi amor」は、ちょっと硬くて音程も下がり、レガートも足りない印象でしたが
プログラムが進むにつれて、どんどん素晴らしい声が飛んできました。
CDの声はとっても軽くて煌びやかで、少女のようでしたが、
今日のお声は中低音が豊かで充実していて、声全体が肉付きよく豊かでした。
年齢と共に成熟され、とても充実感がありました。
CDでは、あまりバッチリ態勢を整えなくても簡単に高音が当てられそうに聞こえますが、
今日は、態勢が万全な時と万全でない時の高音の差がハッキリ出ていたように思います。

アンコールの「Voi che sapete」は、もう何度となく色々な方の伴奏してきていますが、
今まで聴いたことのないチャーミングな表情を見せてくださいました。
とっても愛嬌があって素敵ですが、少年っていう感じはしなかったです。
輝くような可愛らしい女性、という印象でした。
オペラの中ではなく、コンサートですので、これも良いですね。

女性らしい華やかさに酔いしれ、とっても楽しい演奏会でした。

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←アンコール曲

偶然にも、数年会っていなかった友人(歌い手)とバッタリ会いました。こんな再会も、とっても嬉しいハプニングです。