コールユーブンゲンChorübungenは、
音大・音高受験生や、音大附属高校では必ず勉強されている教材です。

かつてコールユーブンゲンはほぼ全曲勉強済み、にも拘らず、
そこまで難易度の高くない新曲視唱の課題でも音程が取れない、
という生徒が来る事が多々あります。

私は、コールユーブンを正しく勉強していたら、
たいていの課題は音程が取れる筈、と思っています。

という話をすると、「え~?」と最初は半信半疑ですが、
半年ほど経つと、皆さん納得して頂けています(今までの経験では、ですが)。

単純に、ピアノ等で音程を確かめて、その音程を覚えて繰り返し歌う練習する、
という事が無意味であるとは言いませんが、
自分の中に音程感を確立していく訓練が必要です。

覚えて歌うだけでは、音程感が確立しないので、
新しい曲になると音程がわからなくなってしまうのです。

徹底して音階を確かめ、音階を歌い、主音を感じ、調性を感じ、
正しく、妥協せずにコールユーブンゲンを勉強していくと、
場合によってはダンノーゼルや聴音を織り交ぜながらレッスンすると、
余程難易度の高い新曲課題でなければ、
半年から1年で、ある程度音程が取れるようになります。

とは言っても、しつこくしつこく、相当に徹底したレッスンです(笑)
私も、必ず成果を出させてみせるぞ!という意気込みでレッスンします。
レッスン後はみんな、頭がクラクラするほど、疲れてへとへとになります・・・(頑張れ!!)。

生徒のレッスンをしていて、
コールユーブンゲンの効果の大きさを実感するこの頃です。