夏はコンクールが多い時期です。
8月半ばからは連日の本番でしたが、今日で伴奏ラッシュが一段落です。

その最中、ギリギリのスケジュールの中でしたが、
セミナーの時間のみポコッと時間が空きましたので、
「ほめ達セミナー&2級検定」を申し込み、参加してきました。

前回の「セミナー&3級」は導入編でしたが、今回はもう少し踏み込んだ内容で、
検定も半数位が不合格になるとか。。。
問題数も多く、記述が多いので久しぶりに鉛筆をビュンビュン走らせました。
この大量の解答用紙の全てを、理事長&創設者の西村貴好さんが読まれるそうで、
検定の合否結果はまだまだ時間がかかる様子です。

「ほめる」とは、一見見逃してしまうような小さな事の中に素晴らしい価値を発見する事が第一歩。
これは生徒を導く際に、物凄く大切な事だと思っています。
既に表に見えるキラキラ輝く才能は、誰にでも簡単に見つけられますが、
生徒の中に眠る個性や才能の原石、
これは、生徒を広い視野で肯定的に受け入れる心がなくては、
まず見つける事が出来ないと思います。

そして、将来キラキラ輝く種、才能の原石が見つかったら、磨いていく作業。
これも、そう簡単にはいきません。
何故なら、まだ輝いていない訳ですし、生徒側には「これが私の才能」という自覚もないのです。

もしかすると、この部分を磨く事にすんなり取り組むにはネックとなる壁がある場合もあります。
ゆっくりの落ち着いた練習を繰り返さなけば磨かれない原石、
思い切って冒険して大胆に挑戦する意思がないと磨かれない原石、
など、性格や生活習慣が邪魔をする場合もあります。

この部分に意識をむけていくには、指導者の智恵が必要です。
ほめ達セミナーで、
「ほめる事で上がったモチベーションをどう使うか、その道標を示さないほめっぱなしはダメ!」
と聞きました。その通りだと思います。

価値を見つけたら、「ほめる」事はそう難しくはありません。
ほめられる側もほめる側も、直ぐに笑顔になり、前向きで明るい空間が生まれます。
ただ、そこからが指導者の真価が問われる正念場です。
その後の取り組みまで責任を持って、初めてほめ達指導者だと思います。

成果が表れ始めたら、本人も実感を持てるので楽しくなり、自ら進んで取り組むようになると思います。
ここで、やっとキラキラが生まれると思います。

厳しいレッスンも無駄だとは思いませんが、厳しさは生徒への叱責という形ではなく、
的確な道標を提案して取り組む過程で指導者が生徒に寄り添う事、
指導者自身の智恵を磨く事に厳しさを求めたいと思います。
そういう先生の背中をみて、生徒達が自分達の中に良い意味の厳しさを自ずと育てていく、
これが理想かと考えています。

ほめ達は、まだまだ奥が深そうです。