ほめ達セミナー&ほめ検3級 に参加してきました。

受講のきっかけとなった事は、
「もともとダメ出しの専門だったが、的確な筈のダメポイントの指摘では現場はなかなか改善されず、良い所をしっかり伝えた上で改善点も指摘したら、現場に大きな変化が生まれた」という言葉です。

レッスンをしていて「これをやったら絶対良くなる」と確信のある指摘をしてもなかなか伝わらず、レッスンでは若干改善しても、自宅での練習には全く生かせずに同じミスを繰り返してしまう、という事がよくありますので、これは良いヒントが掴めそうだ!と思いました。

「ほめる」という事は「甘やかす」でも「迎合」でもなく、見逃してしまうような事に気づき、価値の再発見をし、心から認めて相手に伝える事。

我々の世代は、恐らく厳しい厳しいレッスンを受けてきて、叱られても怒鳴られても耐えながら必死で頑張ってきた方が多いかと思います。
厳しさにめげずに頑張れるのは、自分を認めてくれて、愛情を持って成長を望んでくれている、という信頼があってこそ、かと思います。
ただ、あまりに厳しいと、自分自身の経験から思い起こせば、先生のご指摘を聞き流す習慣もついてしまい、引き締まった緊張感と根性は鍛えられても、自由な発想もストップしてしまい、硬い殻の中に自分を閉じ込めてしまいがちかと思います。
反対に、急成長している生徒達は、共通して心底楽しそうなのです。レッスンの指摘はぐんぐん吸収でき、アイディアが次々に閃き、実践すると結果が実感でき、更にアイディアが湧いてくる。教える側も、前回のレッスンとは格段に進化して生き生きしている生徒の前では、どんどんアイディアが湧き、気持ちも乗ってきます。そんな状態になれたら、生徒先生ともども、本当に楽しくて仕方がないのです。この状態にどうやって導けるのか・・・・いつもいつも、その事に思いを巡らせております。

何度も注意しているのに何でまた間違えるのかなぁ、と責めたくなる気持ちが出てきてしまう事も勿論ありますが、先ずは生徒の中で取り組んだ小さな一歩に気づいてあげられる、そんな指導者になりたいと思います。

ほめ達講習は、楽しくて時間があっという間に過ぎました。室内は大きな拍手や笑い声で充満していました。
発想の転換のきっかけになる事間違いなしです。
笑う、という事は、脳が活性化し、代謝も上がるそうで、周囲も明るくなります。

講習後にエレベータに乗って1階まで降りましたが、殆どがほめ達受講生。
その中に2~3名別の方が交じってました。
ほめ達受講生は殆どが一人参加だった様子ですが、温かく和気藹々とした空気に包まれ、会話がなくても居心地の良さを感じました。逆に、エレベータ内の2~3名の別の方の空気に硬さを感じました。この2~3名が特別な訳ではないのだと思います。ほめ達による発想の転換で、温かな居心地の良い一体感のある空気が生まれたのでしょう。

実践できる事からやってみたいと思います。
しかし、頭ではわかっていても、ついつい狭い視野でダメ出しをしたくなるかも知れません。
もう少し「ほめ達」について追及してみたいと思います。

3級は試験と言える試験でもなく、「え?こんなので良いの?」とも思いましたが、一応「3級合格」という事になった様です。