今日は、ソプラノ歌手の友人とシラグーザのリサイタルに行ってきました。

客席で、私から離れた座席に、昨年の夏にリサイタルで私が伴奏したテノール歌手の姿を見つけました。やはり!きっと会場内の何処かにいるんだろうなぁと思っていました。
演奏開始早々からノリノリで、遊び心満載。お客さんの方が真面目で硬い空気でしたが、徐々に陽気で爽やかなイタリアの空気に会場が満たされていきました。
軽々と伸びやかで自由な高音は、一生記憶に残るような素晴らしさです。軽い戯れの所作をしながらの「ハイC」は伸びる伸びる、余裕があり自在に表情が変化しながらもまだまだ伸びる。何度も何度も軽々と、ハイCがポンポン出てきました。
リゴレットの女心の歌では、これまで何度となくも聴いたariaですが、今まで聴いたアクートの最長記録を何倍更新しただろうか?Pensie~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~r!あり得ないくらいの長さでした。ピアニストさん、最後に「ジャン!」とH-durの主和音を派手に響かせる準備をしながら、じっと長らく待ち続けていらっしゃいました。相当数の伴奏をこなされている浅野先生も、恐らくは待ち時間の最長記録を大幅更新されたことでしょう。
チェネレントラでは、軽やかで見事なアジリタを堪能させて頂きました。そして、美しい「ハイD」も響きが走る走る!

本当に楽しくて楽しくて、2時間が一瞬で過ぎました。興奮して眠れないお客さんもたくさんいらっしゃるのでは???スタンディングオベーションで拍手喝采でした。勿論、台本なし、自然発生です(^^ゞ

日本人は、真面目に演奏し過ぎかな。。。特にピアニストは、真面目で四角四面になりがちです。机上の学問のようなお行儀が良い優等生な演奏から離れ、肩の力を抜き、もっともっと気楽に心を遊ばせながら、音と戯れてみるのも良いなぁ。。。と思い、ワクワクした気持ちで帰宅しました。