私は、人とのアンサンブルが大好きです。
伴奏ピアニストとしての活動は本当に楽しいです。

オペラ、歌曲、宗教曲、合唱、弦楽器、木管楽器、金管楽器、打楽器、連弾や2台ピアノ・・・
ピアノという楽器は様々な分野でアンサンブルが可能です。

オペラならオペラ、管楽器なら管楽器、という具合にある分野を専門的に受け持ち、
その分野でのスペシャリストとなっていく伴奏者も多いと思います。

それも本当に良い事だと思いますが、
私自身は、どの分野もとっても大好きで、選びきれません。
きっと、欲張りなのでしょう。

楽器それぞれの個性や特徴などの面白さがあり、
作曲家もその分野でこそ発揮できたオリジナリティーを存分に見せてくれるのです。
また、その楽器を選ぶ演奏家のパーソナリティも興味深いです。
伴奏をしていて、「なるほど~、だからこの楽器に惚れたんだなぁ」
と思う事って、多いんです。
色々な方と色々な作品をご一緒出来る事は、自分のキャパシティーも広がります。

ピアノ曲は膨大にあり、多種多様ですので、
どんな性格の人でも合う曲はそれなりに少なくはないと思います。
しかし、オリジナルの作品は数限られている、という楽器も多いです。
それ故に、 本当にその人の個性にピッタリ合う楽器を専攻する必要があります。

これからも、色々な方々と、様々な分野で共演していけたら嬉しいです。

でも、自分がやってみたかった楽器を挙げるとしたら、弦楽器です。
かつては華やかなヴァイオリンに憧れていましたが、
今はもう少し深さと円熟味を味わえそうなヴィオラをやってみたいです。

しかし、楽器を顎の下で挟んでみた事がないので、
どうしてあの体勢で楽器を安定させられるのか、不思議に思います。
自分は、手の指は柔軟で良く開き、指先にもポッテリ肉がついていて、
弦をしっかり押さえるには良さそうですが、
ちょっと首が長めで、鎖骨が浮き出ていて、なで肩なので、楽器が支えられなさそう・・・
軽いティッシュ箱を挟んでみたら安定感がありますが、電話帳の重さになると不安定になります。

自分の体のすぐ近くで、胸元で振動を感じるなんで、凄く憧れます。
また、楽器ケースに自分の楽器を入れて持ち歩く姿もいいなぁと思います。