受験時代にピアノと楽典と聴音を指導しました学生さん、先日リサイタルを開催し、出かけてきました。
彼は、私の主催するピアノの発表会の最後に、いつも素敵な演奏を聴かせてくれています。毎年、驚くばかりの大きな進化ぶりを披露してくれています。
事前にとても丁寧なお手紙を頂きました。その中の「僕の精一杯の背伸びを応援して下さると嬉しいです」という言葉に、健気で直向きな姿勢を感じました。
「勿論、勿論、ずっと応援しています」と心の中で答えました。
programノートもパンフレット(フライヤー)も、会場内の照明も、行き届いた工夫や配慮と、心の温かさを感じました。仕事の関係で少し遅刻してしまいましたが、客席に着く前(ホール外のロビー)でも、雰囲気から彼の配慮と思いが伝わり、こんな演奏会は初めて、と思う程でした。
時間の関係で楽章の抜粋をしていた曲もありましたが、作曲者ご本人に了解を得ている事も、programノートに記載されていました。謝辞として、照明や受付スタッフなどの方のお名前も記載されていました。
演奏も本当に素晴らしく、大きなアートの世界に入りこんだような錯覚になり、非日常を味わいました。
PP(ピアニッシモ)も、高音も、大変な美しさで、吸い込まれそうになりました。五感にも魂にも骨にも、染み渡るような音楽です。
生涯忘れることのできない、想い出に残る素晴しいリサイタルでした。
人間性も素晴らしいので、たくさんの方々からの応援やお引き立てがある様です。ご本人の能力と努力は勿論ですが、周囲の皆様のご協力と相乗効果で、大きな進化を生み出すのでしょう。
これからも楽しみにしています。
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