知り合いから「フランクの交響曲は素晴らしい曲だよ、是非聴いてみて」
と言われAmazonでCDを購入。今日届き、早速聴きました。
名演といわれているバルビローリ指揮のチェコ・フィルによる演奏です。
ベルギーの作曲家・オルガニストであるフランクの最晩年の作品です。
音楽史上では、初演当時には受け入れられない名曲は多いもの。
この作品も、初演は不評で「陰湿で荒涼とした交響曲」と言われ、
聴衆の殆どは無関心な態度で、野次も飛び、
作曲家のグノーは「ドグマの域にまで達した不能性の断言」と評したそうです。
それでも、フランクは気を落とすことはなく、
自分の想像していた通りの仕上がりに満足したといわれています。
ドビュッシーはこの曲を絶賛したそうです。
フランスで活躍したフランクですが、フランス的な繊細さや洒落っ気、華やかさはなく、
渋く重厚で、精神的な深遠さのある、素晴らしい名曲です。
この曲の作曲にフランクを向かわせた動機のひとつに、
彼の恩人でもある大作曲家リストの死があるとも言われています。
しかし完成したこの交響曲は、フランクの生徒のひとりアンリ・デュパルクに捧げられました。
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