来年の7月に、テノール歌手のHさんのリサイタルで伴奏させて頂くことになりました。
彼とはまだ本番でご一緒したことはありませんが、
今年の5月にソプラノ歌手のリサイタルで伴奏しました際にご来場頂き、
是非伴奏を依頼したいと仰って頂きました。

昨日、お互いにどういう思いで演奏に臨んでいるか、発声について、演奏について、
音楽について、もっと広く文学や美術について・・・色々と対話しました。
しっかりと共通する概念があり、きっと一緒に音楽を作り上げていけるでしょう。
ジョイント式の音楽会とは違い、リサイタルでは、
その演奏家の音楽に対する姿勢やビジョンが色濃く表出されます。
タイミングをうまく合わせるだけでは成り立たないのです。

オペラアリアと歌曲で、イタリアものオンリーのプログラムの予定だそうです。
全ての歌手、そしてもっと大きく言えば全てのソリストにとって、
ピアノ伴奏の良し悪しは大きく影響します。
音楽の流れ、息遣いは重要で、要となる拍のタイミングが悪ければ、
深く呼吸ができなかったり、次の音を出す準備や気持ちが整わなかったりします。
中でも、テノールは特にその影響を受けやすいと思います。
ご期待に添えますよう、精一杯頑張ります。