私のピアノを調律して下さっている方は、チェンバロの製作をされていて、
金澤古楽堂という工房をお持ちです。
今日は、その金澤古楽堂を訪ね、
チェンバロ、クラヴィコードを試奏してきました。
クラヴィコードは、先ず最初は、
何て小さな音で、何てkeyが軽いのでしょう!
と驚きました。
が、弾いているうちに、音の小ささなんて全く気にならなくなり、
繊細で情緒ある音色に魅了されてきました。
ビブラートがかかることにも、新鮮な感動を覚えました。
ピアノは、keyを打った瞬間にハンマーが弦を叩き、
音価が長くてkeyを下ろしたままkeepしていても、既にハンマーは弦から離れています。
クラヴィコードは、keyを下ろしている間は限と接触しているので、
伸ばしている間も自ずと愛情を込めたくなっちゃいます。
打鍵の瞬間からkeyを離す瞬間まで、面倒をみたくなるのです。
モーツァルトを何曲か弾いてみましたが、本当に楽しかった!
C.P.E.Bachのテクニックに関する考察が、あ~なるほど、と納得できます。
チェンバロも、本当に良い音でもっともっと弾きたかったのですが、
古楽器の低い調律で整調されていまして、
絶対音の私は頭の中での読み替え作業が大忙し。
ドの音を期待すると、鍵盤上のドにどうしても指が行ってしまう。
ドを弾くと、シの高さが聴こえるので、
シの音が欲しい時はドの鍵盤を押す事になります。
頭がフル稼働で疲れてしまいました(笑)
慣れが必要ですね。
あっという間に時間がどんどん過ぎてしまい、名残惜しく、
後ろ髪を引かれる思いで、やっと帰路につきました。
また来たいです。是非、またお邪魔させてくださいね。
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