パウル・ヒンデミット Paul Hindemith,(1895年11月16日 – 1963年12月28日)は、
ドイツ出身の作曲家、指揮者、ヴィオラ奏者です。
その他にもヴァイオリン、クラリネット、ピアノなど様々な楽器を弾きこなしたと言われます。
オーケストラに出てくるほぼ全ての楽器にソナタを書き、貴重なレパートリーを残しています。
が、どれもこれもピアノパートがとても難しい。
今まで伴奏したのは、ヴィオラ・ソナタとトランペット・ソナタです。合わせるのが結構大変です。
初期は後期ロマン主義的な作風であったが、新古典主義・新即物主義へ移行していきました。
しかしモーツァルト的な明瞭さよりもバッハの対位法を好みました。
グレン・グールドは「ヒンデミットは真のフーガの名手だ」と語ったそうです。
とは言え、調性の枠を大きく超えるような音楽を書きました。
しかし、シェーンベルクらの無調音楽に対しては否定的でした。
どんな複雑な不協和音や半音階的旋律にも調的な支配関係が存在し、
完全な無調は存在し得ない、という考え方です。
一つの中心音の調的な支配力のもとで、斬新な和音や半音階を駆使する作法を確立しました。
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