先日、オートレースで運転する事ができる程の超達人のドライバーさんと、
運転歴も長くてとってもお上手なベテランドライバーさんのご夫婦二人の会話を聞きました。

私自身、身分証明書が欲しい、と思って車の免許を取ってから20年近くが経ちます。
免許を取得した動機通りに、身分証明書としては活用していますが、
輝くゴールド免許のペーパードライバーです。
そろそろ、ペーパードライバーから脱皮しようかと、漠然と考えています。

そんな話をしましたら、会話がハンドルとアクセルの加減の微妙なコントロールについての論議に移っていきました。
アクセルを踏んで車に与えた動力を無駄なく伝えるようにカーブをし終える、という事らしいです。
運転について、そんな高度な話には想像するのがやっとです。

が、ピアノに置き換えて考えてみました。

ピアノに与えたエネルギーを、全て無駄なく響きに出来ているか。
次へのパッセージに移るときに、エネルギーの停滞や、無駄にエネルギーを入れ直したりしていないか。

これは、ピアノの練習時に物凄く良いヒントとなりました。
超!脱力をして、エネルギーを上手く循環させながらテクニックと呼吸が噛みあったときは、
「来たぁ!!!これだぁ!!!」と思います。

しかし、本番で具現するのは難しいです。
本番で、最初から最後まで気に入る演奏なんて、未だに出来たことがありません。