平山郁夫さんの著作の「ぶれない」を読み終わりました。
文字も大きめで、一気に読めます。夢中で読み、あっという間に読み切ってしまいました。

作家の本ではないので、言葉に流麗さはなく、岩肌のようにゴツゴツしていますが、
道を究めた人の言葉には力があります。何度も繰り返し読みたくなる本です。

この本に、20代後半で色々と悩み多き頃に出会いたかったです。
でも、その時にはまだこの本は初版が出ていませんでした。

無心で、真剣にやり抜く。
古典から学ぶ。
その道を究めた先達の築いた型をしっかり学び、その上で型を破る。
判断が必要な時、美しいかどうかで決める。
自分の中に潜む甘さを断ち切る。
迷わない、諦めない。
知識ではなく、深い教養を身につける。
器用にすぐに出来てしまって安心する人は大成しない。
不平不満の気持ちが出てくる時は、自分を見失っている。
自分の弱いところは徐々にではなく、一気に直す。
一度決めたことは、道を変更したくなっても先ずは目的地に到達するまでやる。
唯我独尊にならぬよう、何処かの機関に所属する。
安易なお金儲けに請け負わない。
一番苦しいときにも投げ出さない事。気持ちの切り替えは大切。
一流のものから学ぶ。
弘法は筆を選ぶ。
練習だから、と言って安易なもので満足しない事・・・・・

どの言葉も、ズシンとお腹に落ちていきます。

もう一度、学生時代に戻ってやり直してみたくなります。
しかし、今からでも出来る事をやるしかありません。